自己紹介と、これまでのご経歴を教えてください。
理学療法士をしています。柏の葉整形外科リハビリテーションクリニックには2022年4月、立ち上げのタイミングで入職しました。現在は分院である新松戸整形外科リハビリテーションクリニックで、リハビリの主任を務めています。
理学療法士としてのキャリアは2014年にスタートしました。福岡の専門学校を卒業後、広島大学の大学院に進み、修士と博士の学位を取得しています。
学生時代から社会人野球までずっと野球を続けてきました。PTとして働きながらトレーナー活動もしていて、こちらはハンドボールが中心でした。
男子日本代表やプロチームにチームトレーナーとして携わり、日本代表としては2021年の世界選手権(エジプト開催)や東京オリンピックにも選手団の一員として帯同しています。臨床・研究・スポーツ現場という三つの現場を行き来してきたことが、いまの自分の土台になっていると思います。
KROグループに入社さした経緯・決め手を教えてください。
博士を取得したのが、ちょうど東京オリンピックの終わった年でした。次のキャリアを考えていたときに、東京のプロハンドボールチームからチームトレーナーのお声がけをいただき、広島から関東に出てくることが決まったんです。
「もう一つ何か仕事をしたい」と思っていた頃、知人のつながりで、スポーツクリニックの立ち上げを担う先生から「PTを探している」というお話が届いて。「一度話してみます」という形で決まっていきました。
入社の決め手は二つあります。
一つは、ベースにあるトレーナー活動と兼務しながら、フレキシブルに働けること。もう一つは、スポーツクリニックの立ち上げという、自分にとって新しい経験ができることでした。
クリニックの立ち上げは、どんな経験でしたか。
挑戦の連続でした(笑)。ドクターとも、一緒に働くPTとも初めましてでしたし、仕組みもこれからという、ゼロから築き上げていける状態からのスタートでした。
だからこそ、まずは人間関係を築くこと、自分自身を理解してもらうことを大事にしていました。
仕組みはトライアンドエラーで少しずつ作っていけます。私はトレーナー業務と兼務していて、クリニックにいられる時間が限られていたぶん、その時間で何ができるかを工夫しながらリハ室を立ち上げていきました。
形になったのは、ドクターのお人柄や立ち上げメンバーの協力があったからこそ。振り返ると、本当に周りの人に恵まれたなという思いが強いですね。
現在の仕事内容について教えてください。
柏の葉整形外科ができて5年、今年の4月にその分院として新松戸整形外科ができました。
いまは新松戸を軌道に乗せるのがメインで、並行して柏の葉の自費部門を大きくしていく仕事もしています。ちょうど半々くらいの比重ですね。
トレーナーとしての関わり方も、この数年で変わってきました。以前は午前から14時頃までクリニックで臨床や管理をして、そこから練習拠点へ移動、15時頃からチームの練習に参加、帰宅は深夜という働き方で、土日は全国へ遠征していました。
いまはクリニックに比重を置いていて、自分が主役として動くというより、クリニックと提携チームの連携役という立場で動いています。

若手トレーナーの育成では、どんなことを大切にしていますか。
いまは、クリニックと提携チームをつなぎながら、トレーナー志望の若手が経験を積める環境をつくることに力を入れています。
たとえばBリーグ参入を目指す社会人バスケットボールチームと契約していて、選手が怪我をすればクリニックで検査・リハビリを行い、毎週水曜の夜は練習に帯同、土日の試合対応も行っています。現場では若手のPTが主役として動き、私はその環境をつくる側にまわっています。
育成では、技術とそれ以外の両方を伝えるようにしています。技術面はテーピングや救急対応、ウォーミングアップの指導など。
ただ、技術が優れているだけではチームには入っていけません。監督やスタッフとの信頼関係を築くこと、医療現場とスポーツ現場をつなぐ動き方、各スタッフの役割を尊重して自分の役割を越えないこと。
そうした、チームの一員としての動き方は、現場で経験しないと分からない部分です。私自身も現場で試行錯誤しながら学んできたので、その経験も踏まえて、実際の現場でフォローしながら一緒に経験を重ねていくようにしています。
仕事をしていて「よかった」と感じるのはどんなときですか。
患者さんにもスタッフにも「ここを選んでよかった」と思ってもらえたときが、一番うれしいですね。患者さんは、不安を抱えて来られたり、他のところでうまくいかず「なんとかしてほしい」という気持ちで来られる方も多い。
その方が当院を選んで、診察やリハビリを受けて「よかった」と感じてくださる。立ち上げからやってきた身としては、そう思ってくださる方が増えてきたことが、何よりの喜びです。
スタッフも同じで、立ち上げの時期から一緒にやってきた中途のメンバーが、いまも意義を持って働いてくれている。そして年々、新卒のPTがキャリアの最初にこの職場を選んでくれるようになってきました。彼らが「ここを選んでよかった」と思ってくれることが、大きな喜びです。
患者さんが選んでくださる理由は、診察もリハビリも丁寧に、正しく行うことを心がけているからだと思います。診断名だけで機械的に決めるのではなく、その人が本当に困っていることに目を向けて「自分たちに何ができるか」を真剣に考える。そこが伝わっているのかなと感じています。
働く環境として、会社の魅力はどんなところにありますか。
いろいろな働き方ができることだと思います。保険診療の中でも、一般の患者さんからスポーツをしている方まで幅広く来院されるので、運動器を診たいPTにとっては一般整形からスポーツまで幅広く経験できる。
さらに保険の枠を超えて、トレーナー業務や自費のトレーニング、子どもの運動教室のような取り組みもあります。職域がどんどん広がっていくことは、大きなメリットだと感じています。
今後、挑戦したいことや目標を教えてください。
これからは、保険診療と自費のサービス、医療とスポーツ現場のあいだに、もっとしっかりした橋をかけていきたいと考えています。
理学療法士は、痛みや怪我に対応するだけでなく、その人がより良く動き、より良く生活し、スポーツを長く続けていく部分まで関われる職種です。その専門性を自費の分野でも発揮できる仕組みをつくって、挑戦したいスタッフが実際に挑戦できる環境を整えたい。
自分が新しい分野に挑むだけでなく、後に続く人が挑戦しやすい道をつくることが、これからの自分の役割だと思っています。
最後に、応募を考えている方へメッセージをお願いします。
理学療法士には、医療、予防やトレーニング、スポーツ、教育など、専門性を発揮できる場所がたくさんあります。
ただ、可能性があるだけでは何も変わりません。まずは自分のやりたいことを言葉にして、一歩踏み出すこと。学生時代の自分もそうでしたが、そこから始まると思っています。
ここには、臨床を学びながら自分の強みを活かして新しい分野に挑戦できる環境があります。「挑戦するからできるようになる」といった気持ちを持っている方と、一緒に新しいものをつくっていけたらうれしいです。
